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大阪府議会議員前田 将臣
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全国豊かな海づくり大会、11月14・15日は岸和田と泉佐野へ――行ける場所と、大会のあとに残したいもの

11月14日・15日、全国豊かな海づくり大会が大阪で初めて開かれます。式典は招待者のみですが、誰でも行ける「豊かな海づくりフェスティバル」が岸和田と泉佐野で開かれます。行く前に確かめたいことと、2021年から議会で取り上げてきた「大会のあと」の話をまとめます。

どうも、前田将臣です。大阪府議会議員をしています。

4コマ漫画。食卓でチラシを読む母親が「海づくり大会、やるんやって」。子どもが「それ、なにするの?」。スマホを見る父親が「式典は招待者だけみたい」。母親がチラシを指して「誰でも行けるお祭りもある」、枠に「岸和田と泉佐野で」。
イメージ(AI生成の漫画)。登場人物は実在の人の似顔絵ではありません。内容は大会公式サイトの案内(2026年10月30日確認)にもとづきます。

11月14日と15日、「全国豊かな海づくり大会」が大阪で初めて開かれます。式典の会場は、地元・岸和田の南海浪切ホールです。

ただ、この式典は全国からの招待者のみの行事です。「大きな大会があるらしいけど、自分には関係ないのかな」と思った方もいるかもしれません。

実は、誰でも行ける場所が2日間、2か所に開きます。今日はまず、行ける人のための案内を、公式に発表されている範囲でまとめます。そのあとで、僕がこの大会を5年前から議会で取り上げてきた理由と、大会のあとに何を残したいかをお話しします。

「海づくり大会って、何をするの?」から始めます

全国豊かな海づくり大会は、昭和56年から毎年、全国各地で開かれている大会です。魚などの水産資源を守り育てること、海や川の環境を守ることの大切さを広く伝え、漁業の振興につなげることを目的にしています。

45回目の今回、初めて大阪で開かれます。名前は「魚庭(なにわ)の海おおさか大会」です。

大会は、大きく三つの行事でできています。

  • 式典行事:11月15日(日)の午前、南海浪切ホール(岸和田市)。功績のあった団体の表彰などを行います。招待者のみです。
  • 海上歓迎・放流行事:11月15日(日)の午後、府営りんくう公園シーサイドウォーク(泉佐野市)。漁船による海上パレードや稚魚の放流を行います。こちらも招待者のみです。
  • 関連行事「豊かな海づくりフェスティバル」:11月14日(土)・15日(日)、岸和田と泉佐野の2会場。どなたでも参加できます。

「大会」と聞くと式典を思い浮かべがちです。でも、一般の人が行けて、2日間ずっと開いているのはフェスティバルのほうです。

行けるのは「豊かな海づくりフェスティバル」、2日間・2会場です

フェスティバルは、両日とも9時30分から16時30分まで(開場は9時)です。

岸和田会場は、岸和田旧港地区緑地(通称:アクアパーク)。岸和田駅から歩いて15分ほどです。岸和田会場は「第40回岸和田市農業まつり」と一緒に開かれます。

泉佐野会場は、りんくうアイスパーク。りんくうタウン駅から歩いて5分ほどです。

11月14日(土)・15日(日)の2日間と会場の早見。誰でも行ける豊かな海づくりフェスティバルは両日9時30分から16時30分(開場9時)、岸和田会場は岸和田旧港地区緑地(アクアパーク)で岸和田駅から徒歩15分、泉佐野会場はりんくうアイスパークでりんくうタウン駅から徒歩5分。招待者のみの行事は、15日午前の式典(南海浪切ホール)と15日午後の海上歓迎・放流行事(府営りんくう公園シーサイドウォーク)。両会場とも駐車場なし。
図1 2日間と会場の早見。出典:第45回全国豊かな海づくり大会公式サイト「豊かな海づくりフェスティバル」、岸和田市「海づくり大会関連」。2026年10月30日確認。ステージの時間は変わることがあります。

両方の会場で共通して楽しめるのは、たとえば次のようなものです。

  • 大阪湾の生き物とふれあえる展示や、漁網などを使った体験型のワークショップ。ニホンウナギや、キジハタ・ヒラメの稚魚の展示もあります。
  • 大阪で獲れた旬の魚を、海の表層・中層・底層から集めた三色丼「魚庭の海づくり丼」の販売。
  • 式典と海上歓迎・放流行事の生中継。招待者のみの行事も、会場の映像で見られます。
  • 会場をめぐるスタンプラリー。全部集めると大会限定のグッズがもらえます(なくなり次第終了)。

岸和田会場では、15日(日)の9時30分から、きしわだの地場の野菜や果物の即売会もあります。14日(土)はありません。

ステージには、大会アンバサダーのSUPER EIGHT・村上信五さん、スペシャルサポーターの中条あやみさん、さかなクンさんたちが登場する予定です。会場や日によって出る時間が違うので、お目当てがある方は公式ページのスケジュールを確かめてください。

行く前に、確かめてほしいことが三つあります

一つ目は、駐車場がないことです。両会場とも駐車場はありません。公共交通機関で来るよう案内されています。

その代わり、岸和田会場に行く人には助かる話があります。

4コマ漫画。玄関で車の鍵を持つ父親が「車で行こか」。チラシを指す子どもが「駐車場はないって」。父親がスマホを見せて「岸和田のバスが無料」。バスの車内で、窓の外に海、妹が「海づくり丼、食べたい!」。
イメージ(AI生成の漫画)。登場人物は実在の人の似顔絵ではありません。駐車場の情報は大会公式サイト、無料になるのは岸和田市内の対象路線(岸和田市の案内)(2026年10月30日確認)にもとづきます。

11月14日・15日の2日間、岸和田市内の路線バスが無料になります。対象は東ケ丘線・牛滝線・福田線・葛城線・山直線で、一部対象外の区間があります。整理券をとらずに乗り、ICカードはタッチしない、という乗り方です。

市の地域巡回バス「ローズバス」も、この2日間は臨時便として無料で走ります。会場の最寄りのバス停は「岸和田カンカンベイサイドモール前」です。

二つ目は、交通規制です。2日間、府内の高速道路と一般道路で一時的な通行止めなどが行われます。岸和田まわりでは、15日(日)に、一般道路は9時30分から13時まで南海浪切ホールの周りで、高速道路は阪神高速湾岸線の岸和田南出入口にかかる区間で、午前と昼に規制があります。泉佐野のりんくう公園の周りなど、ほかの場所でも規制があります。当日の状況で区間や時間が変わることもあるので、車で出かける予定のある方は、府警のページで確かめておくと安心です。

三つ目は、入場のときの手荷物検査です。安全確保のため、協力をお願いしますと案内されています。時間に少し余裕をもって出かけるのがよさそうです。

僕がこの大会を初めて議会で取り上げたのは、2021年3月でした

ここからは、案内から少し離れます。

2021年3月8日の一般質問で、僕は「大阪府漁業の活性化」を最初の項目にしました。質問の冒頭で触れたのは、その前の年の9月議会で、知事が2026年に大阪での大会開催を目指すと答弁したことです。

大会に向けて大阪の漁業を内外に伝えられるよう、活性化を進めてほしい。それが質問でした。

府は、岸和田市地蔵浜の船びき網漁で、ICTを使って操業中に入札情報を確かめられる仕組みが先駆けて入っていることを挙げ、こうした取組を他の漁業にも広げ、大会の機運づくりにつなげると答えました。

答弁を受けて、僕は、地元の岸和田で取れる漁獲高が大阪府のおよそ8割を占めると紹介しました(2024年の質問では「約7割から8割」と紹介しています)。そのうえで、大会についてこう要望しています。

全国豊かな海づくり大会につきましては、大阪での開催を目指すに当たり、大会の意義とは何かをはっきりさせて取り組むべきと考えます。 この大会をきっかけに、海洋汚染の原因の一つであるプラスチックごみ問題へ取り組むなど、海沿いの一地域が盛り上がるだけではなく、府民一丸となって、大阪府全域で取り組んでいくということを発信し事業を進め、最終的には大会が終了した後もこれらのことを継続するべきと考えます。

(府議会会議録より)

要望の最後は、「大会が終了した後もこれらのことを継続するべき」という一文でした。

2024年12月9日の一般質問では、式典を南海浪切ホールで、海上歓迎・放流行事をりんくう公園で行うと正式に決まったことを受けて、府内全体で機運を高める方策を聞きました。府内の市町村はすべて、川を通じて大阪湾とつながっているからです。

府は、山や街、川での環境を守る取組が海づくりにもつながっているという意識を府民に広げることが大切だとして、市町村と一緒に機運を高める検討会を、2025年1月をめどに設けると答えました。

同じ日に、漁業者の所得を上げる取組も聞いています。岸和田の漁港では、シラスの水揚げ場所を一か所に集めて電子入札を始め、品質が上がって売上げが約3割増えた、という地元の取組を議場で紹介しました。

大会を誘致し、準備してきたのは、府と岸和田市・泉佐野市をはじめとする市町村、漁業者、実行委員会の多くの方々です。僕の質問だけで動いてきたものではありません。そのうえで、地元の議員として、この大会に何を求めるかは言い続けてきました。

2日間で終われば、それは「大会」で終わってしまいます

正直に書くと、2021年に求めた「府全域で取り組むこと」「大会の後も続けること」が実現したかどうかは、まだ言えません。大会は、これから開かれるからです。

目を引くのは、今回の大会の形そのものに、海と内陸をつなぐ考え方が見えることです。

岸和田市は、大会に合わせて市内の行事をまとめて「森・里・街・川・海のつながりフェスタ岸和田」と呼んでいます。15日(日)には、神於山からアクアパークまで春木川沿いの約12キロを歩く「春木川WALK」の到着セレモニーが、岸和田会場で予定されています。

海の豊かさは、海沿いだけでは守れません。山から街を通って海へ流れる川の、その流域に暮らす人みんなが関わっています。

ただ、2日間のイベントでそれを感じてもらえても、翌週から何も続かなければ、大会は「大きな行事」で終わります。

この点は、9月25日の府議会の代表質問で、大阪維新の会大阪府議会議員団としても府に聞いています(登壇は和田賢治議員・西元宗一議員。この項目は西元議員の担当)。大会本番までの間に府域全体でどう機運を高めるのか、そして大会のレガシー(大会のあとに残すもの)として、将来へどう引き継いでいくのか、という質問です。府の答弁は、10月30日時点で会議録が公開されていないため、ここでは書きません。

僕自身も10月1日の一般質問で、大会のレガシーとして「海のおもてなし構想」を策定してはどうか、大会後の大阪産(もん)のPRをどう進めるのか、を取り上げました。構想の中身は、「海づくり大会後を見据えた『海のおもてなし構想』」の記事に書いています。これは僕の提案で、構想が決まったわけではありません。

大会の前とあとを一本の流れで示した図。2021年3月、前田の一般質問で大会の意義をはっきりさせ府全域で取り組み大会後も続けるよう要望。2024年12月、会場の決定を受けて府内全域での機運づくりを質問。2026年9月25日、会派の代表質問で機運醸成と大会のレガシーを質問。10月1日、前田の一般質問で海のおもてなし構想と大会後の大阪産(もん)のPRを質問。11月14日・15日に大会。大会のあとに確かめることは、府が大会のあとに何を続けると示すか、大阪の魚の発信と漁業者の仕事につながるか、海のおもてなし構想の扱い(今は提案)、海から離れた地域にも取組が広がるか。
図2 大会の「前」と「あと」。出典:大阪府議会会議録(2021年3月8日・2024年12月9日)、大阪府議会「令和8年9月定例会 本会議質問予定概要」(9月25日・10月1日)。2026年9月・10月の質問の答弁は、10月30日時点で会議録が未公開のため載せていません。

次に何が分かれば、前進したと言えるのか

大会の前の今、確かめられることと、大会のあとに確かめることを分けておきます。

  1. 府が、大会のあとに何を続けると示すか。 9月の代表質問で会派が聞いたことへの答弁は、会議録が公開されれば確かめられます。10月30日時点では未公開です。
  2. 大阪の魚の発信と、漁業者の仕事につながるか。 大会で大阪湾の魚を知った人が、そのあとも買ったり食べに来たりする流れができるか。10月1日に、大会後の大阪産(もん)のPRについて質問した段階です。
  3. 「海のおもてなし構想」が、どう扱われるか。 今は僕の提案の段階で、策定は決まっていません。
  4. 海から離れた地域にも、取組が広がるか。 2021年に求めた「府全域で」が、大会のあと、川や街のごみ拾いや稚魚の放流などの形で続くかどうか。これは大会が終わってから、時間をかけて見ていくことです。

大会の2日間は、大阪湾の魚や海の生き物を、家族で気軽に見に行ける機会です。行ける方は、ぜひ足を運んでみてください。その2日間のあとに何が続くのかは、上の4つで確かめることができます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

9月25日と10月1日の質問への府の答弁は、会議録が公開されると、府議会のホームページで誰でも読めます。公開されたら、府が大会のあとに何を続けると答えたのか、ぜひ確かめてみてください。

2026年10月30日 前田将臣

P.S. 出かける前に、大会公式サイトの「豊かな海づくりフェスティバル」のページで、行きたい会場のステージの時間とアクセスを確かめてみてください。両会場の時間割、地図、チラシがまとまっていて、新しい情報もここに順次載ります。

出典・参考(14件)